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教育デザイン事例|学校内の廃材を新たな素材へ——RISD「Loop Lab」

  • Design English Guide
  • Nov 7
  • 3 min read


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画像ソース: [RISD's Loop Lab] Via: Dezeen

参照元: dezeenの記事


📘 Daily Design Word|Circular Designサーキュラーデザイン/循環型デザイン


英文释义:A design approach that minimizes waste by keeping materials in use for as long as possible through reuse, repair, recycling, and regeneration across product and system lifecycles.


日语释义:使用される素材をできるだけ長く循環させることで、廃棄物を最小限に抑える設計思想。再利用・修理・リサイクル・再生可能な仕組みを組み込み、線形経済を循環型へと転換する。


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🌫 教育×素材研究事例学校内のゴミを新たな資源へ——RISD「Loop Lab」


 概要


米国ロードアイランド州プロビデンスの美術・デザイン校、RICD(Rhode Island School of Design)の研究拠点「Loop Lab」は、 校内で発生する紙・布・木材・紙基材などの廃棄ストリームを収集し、同校の “生み出されたゴミ” を 新しい原材料へと変換するパイロットプロジェクトです。 数百ポンドに及ぶ印刷・製版用紙、デニムやムスリンの布、マットボード等も含まれ、これらを粉砕・漿化・再成形して、紙シート、紙フォーム、レンガ状素材、粘土状素材などへと再構成。


さらに、レーザーカッティングや3Dプリントなどのアナログ/デジタル加工において素材実験が行われ、これらの素材は学生に無償提供され、学内横断的なクリエイティブ実践に活かされています。


 Circular Design の応用ポイント

  • 廃棄の前に可能性を評価「ゴミ」という見方を捨て、再資源化の道を探る。

  • 実験プロセスをデザインに組み込む物性研究そのものが創造の起点に。

  • 教育と社会課題の接続次世代デザイナーの価値観を構築。

  • キャンパス全体を循環システムに拠点を閉じた研究ではなく、学校全域の物の流れを再編。


💡 デザイナーへの示唆


 Loop Lab の事例は、単に素材をリサイクルするだけでなく、製品設計やプロジェクト開始時点から廃棄ストリームをデザイン内に組み込むアプローチを示しています。

  • 校内で常に発生している「捨てられるもの」を、設計・学習対象として再構成することで、素材研究とデザイン教育を統合できる。

  • 素材が持っていた“前史(どんな用途だったか)”を活かすことで、単なる新素材とは異なる “物語性” を付与できる(例:紙片→新紙、布片→フォーム)。

  • アナログ/デジタル加工を問わず、再構成素材を 出発点として編集可能なプラットフォーム として捉えることで、デザイナーにとって「何を作るか」ではなく「何から始めるか」の思考転換が促される。

  • 教育機関という場を用い、学内資源を循環させるモデルを示すことは、企業・自治体も含めた「閉じた素材循環システム」を構築する上でリアルなヒントとなる。


このように、Loop Lab の活動は「廃棄されたもの」から価値を回収するだけでなく、廃棄される前提の構造そのものを問い直す設計態度をデザイナーに促すものと言えます。

 
 
 

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